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スペース岡の泉

お知らせ

版画家・中村眞美子によるギャラリートーク開催のお知らせ

10月5日(日)13:00~/参加費:無料

版画家・中村眞美子によるギャラリートークを開催します。

展示中の作品を前に、制作のエピソードやドライポイント技法の魅力を作家本人が語ります。静かな風景とモノクロームの世界を、より深く味わえるひとときです。

ユキノカゼ8 2017年

9月20日(土)〜10月31日(金)

中村眞美子 版画展

そこにある風景が時空を越える

「さまざまなモチーフの姿を借りながら、ほんの一瞬の光と影の姿を確保しようと試みました。」
信州在住の版画家、中村眞美子氏は身近な風景をドライポイント技法によって繊細な描写で独自の静謐な世界空間を生み出している。

ドライポイントは、金属の板に針で線をけずり、インクをのせて紙に刷る版画技法です。鉛筆で描いたようなやわらかな線と、一枚ごとに少しずつ違う表情が魅力です。

Profile

中村眞美子

1972年 長野県上水内郡信濃に生まれる
1993年 長野美術専門学校造形学科デザインコース卒業
山下孝子・平山英二氏に師事

作品発表歴

2015年 「そこにあるものモノクロームの魅力」小海町高原美術館
2018年「シンビズム2」須坂版画美術館
2023年「特集展示 中村眞美子」高崎市美術館 「多様」須坂版画美術館

賞歴

2005年 第4回武井武雄記念日本童画大賞奨励賞
2007年 第5回武井武雄記念日本童画大賞優秀賞
2010年 第7回大野城 まどかぴあ版画ビエンナーレ展入選

常設展

浜田知明銅版画と作品

「人間とは!」人間への深いまなざし

浜田知明の版画は、戦争の狂気と、その後に残る虚しさを静かに映し出します。熱狂の影にある恐怖や、指導者の愚かさを、無言のまま突きつける作品たち。今、平和が脅かされる時代に、絵の切なる思いに触れ、感じ取る時間を。

浜田知明 1954年
初年兵哀歌・歩哨 1954年

Profile

浜田知明

1917年(大正6年)熊本県・現在の御船町 高木に生まれる
1934年(昭和9年)16歳・東京美術学校(油絵画科)入学
1939年(昭和14年)21歳・東京美術学校卒業
熊本歩兵・現役兵として入隊
1940年(昭和15年)22歳・中国大陸・華北山西省に4年間派遣される
1943年(昭和18年)除隊 東京豊島区に住む
1950年(昭和25年)駒井哲郎・関野準一郎と銅版画の研究を始める
1956年(昭和31年)第4回ルガノ国際版画展次賞 「初年兵哀歌・歩哨」
1972年(昭和47年)東京国立近代美術館主催・「戦後日本美術の展開 具象表現の変貌」
1979年(昭和54年)熊本県立美術館主催・「浜田知明 銅版画」展 開催 兵庫県立近代美術館主催・「日本の近代版画」展出品
アルベルティーナ国立美術館主催(オーストリア)「浜田知明」展
1980年(昭和55年)神奈川県立近代美術館主催・「浜田知明」展
1993年(平成5年)大英博物館(ロンドン)にて「浜田知明」展
1994年(平成6年)熊本県立美術館主催・「浜田知明」展
1995年(平成7年)下関市立美術館主催・「香月泰男と戦後美術」展
町田市立国際版画美術館主催・「戦争、人間」展
1996年(平成8年)小田急美術館主催・「浜田知明の全容」展
*以上は大きな展覧会ですが、この他にもたくさんの展覧会を開催しました

2018年(平成30年)101歳で逝去されました。